ねむることは、赤ちゃんの脳を育て、その働きを守るために必要なものです。
生後1ヵ月までの新生児は、おむつ替えや授乳をしながら、2~3 時間ごとに眠っては起き、という睡眠のリズムを繰り返します。コマ切れの睡眠から、だんだんと夜にまとまって眠れるようになり、1歳半くらいまでには夜中に目を覚ますことなく朝まで眠れるようになっていくのです。
赤ちゃんにとって「ねむり」とは、人が社会生活を送っていく上で大事な脳を育て、その働きを守るために必要なものです。
生まれたばかりの赤ちゃんを
大人用の寝具に寝かせるのは危険です!
赤ちゃんの眠る環境について、大人用の寝具に寝かせることは安全性に問題があると消費者庁より発表がありました。右のグラフから、0歳児の不慮の事故死のうち、8割が窒息によるものであり、なかでも就寝中の窒息が最多であることがわかります。
資料:厚生労働省「人口動態調査」の調査票情報
(平成22年から26年までの5年間分)
消費者庁による分析より
赤ちゃんには専用のおふとんで
寝かせてあげてください!
睡眠中に赤ちゃんが死亡する原因には、乳幼児突然死症候群(SIDS)と呼ばれる、何の予兆も既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因不明の病気や、窒息などによる事故があります。
窒息事故の主な原因としては、うつぶせ寝によるものや、大人用の寝具に寝かせたために敷きふとんやマットレスに顔が埋もれて身動きが取れなくなったり、掛けふとんが顔にかぶさったりして、息ができなくなることが挙げられます。
大人用の寝具に大人と一緒に寝る、いわゆる「添い寝」は安全性に問題があるため、消費者庁では、「できるだけベビーベッドを使用し、子ども用の軽い掛けふとんや顔が埋まらない硬めの敷きふとんを使うなどの注意が必要。また、1歳になるまでは仰向けで寝かせるように」と呼びかけています。
大人が気をつけることは?
とにかく、夜の睡眠の邪魔をしないことです
赤ちゃんの眠りは、親の生活パターンに大きく影響されます。
なによりも問題なのは、大人の都合で、赤ちゃん(乳幼児)を夜遅くまで起こしておくことです。
仕事から遅く帰ってきてあやしたり、寝ている子を起こしてお風呂に入れたりすることは、子どもの生活リズムを夜型にシフトさせ、情緒面の発達や将来の学校生活に問題が起こる可能性があります。乳幼児期に夜更かしの習慣を身につけさせないことが大事です。
赤ちゃんにとっての快適な「ねむり」の空間とは?
あたたかいこと、ムレにくいこと、掛けふとんは軽いことが大切です!
顔が沈みこまない硬さの敷きふとんにするなどの安全性はもちろん、汗っかきの赤ちゃんがムレないよう、あたたかくて透湿性のよい寝具を用意してあげることが重要です。
赤ちゃんの負担を少なくする為に軽くて保温性のあるものが望ましいです。 必ず掛けふとんカバーを付けて、ご使用ください。 またお天気の良い日には、干して頂き乾燥させるとより快適に、 衛生的にお使いいただけます。お洗濯のできる商品もあります。
赤ちゃんは大人よりも体温が高く、汗っかき。
軽くて、薄手の肌ふとんはそんな赤ちゃんの体温調節に適しています。夏場はクーラーの冷えから赤ちゃんを守り、特に寒い真冬は掛けふとんとの重ね使いでより暖かくお休みいただけます。
体温調整が苦手な赤ちゃんのために、
気候に応じてお使いください。
必ず赤ちゃん専用のしっかりした硬さのある敷きふとんを使用してください。体が安定しやすい点からマット状の固わたのものがおすすめです。
敷きふとんの上に、防水シーツ、キルトパッドを重ね、ゴム付の固わた敷きふとんシーツを掛けてお使いください。
赤ちゃんが快適に眠ることができるように、汗やおねしょなどによる湿気を防ぎ、キルティング加工が施された吸湿性の良いキルトパッドがおすすめです。敷きシーツの下に敷いてあげましょう。
薄手のものが適しています。また、ドリームリング枕は中央部分が窪んでいるので赤ちゃんの向きグセ防止にも対応できます。
★首がすわる頃までは薄手のタオルで代用も可能です。
新陳代謝が活発な赤ちゃんのお肌に直接触れるものなので、こまめに洗濯し清潔にご使用いただくのが望ましいです。
またご使用前に水通しをされるとより吸水性が高まります。
キルトパッドと敷きふとんの間に使用することで汗やおしっこなどの水分を止め、敷きふとんの汚れを防ぎます。
★防水シーツ不要の“さらっとクリーン敷きふとん”もおすすめです。